歯周病治療


たばこを吸っているとヤニなどで歯の表面が着色してくるというのはよく聞く話ですが、実は喫煙は、歯の表面だけでなく、歯ぐきにも影響を与えているというのはご存じでしょうか? 今回は、喫煙と歯茎の関係性について文献を絡んでご紹介します。

喫煙状況と歯周病の関係性

この文献では、18歳以上の歯のある方で約12000人を対象に調べられています。

この文献からは、現在の喫煙者と非喫煙者を比較すると約4倍歯周病にかかりやすく、また、過去の喫煙者も非喫煙者と比較すると約1.7倍歯周病にかかりやすいとの報告がありました。

また、喫煙本数が増えるほど歯周病にかかりやすく、現在歯周病になっている人の約42%が現在の喫煙が原因で、また約11%が以前の喫煙が原因で歯周病にかかったと推測されています。

ただし、同じこのデータから、禁煙してから時間が経つにつれて歯周病にかかりにくくなるとの報告もあります。

まとめ

今回のデータからは、喫煙することにより歯周病にかかりやすくなり、また歯周病の治りにも影響を与えることが分かりました。

しかし今、喫煙しているからと諦めるのではなく、禁煙することで、そのリスクも下げることができます。

もし歯周病が気になり今も喫煙しているいう方がいれば、徐々に本数を減らすところから始めてみてはいかがでしょうか?