入れ歯
寝屋川市の大杉歯科医院、歯科衛生士の下野です。
突然ですが、毎食後、就寝前に入れ歯のお手入れをしましょう!
歯に歯垢(プラーク)や食べかすがつくように入れ歯にもつきます。
歯垢(プラーク)は細菌の塊です。
入れ歯(デンチャー)につく歯垢(プラーク)のことをデンチャープラークと言います。
入れ歯を外した後ヌルヌルしていませんか?これがデンチャープラークです。
デンチャープラークが入れ歯に付いたままになると
・口臭が発生しやすくなる
・歯石が付く
・自分の歯が残っているとむし歯や歯周病の原因になる
・義歯性口内炎の原因になる(入れ歯と歯茎の接触する所に、歯垢がたまり、その歯垢の中に存在するカンジダ真菌という菌が増殖して発生する口内炎)
・誤嚥性肺炎の原因になる(口 の中の細菌を誤嚥することでおこる肺炎を嚥下性肺炎といいます)
・様々な要因とともに全身の病気へと発展していく恐れがある
このように様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
そのため、毎日お手入れをして清潔に保つことが大切です。
入れ歯の清掃方法
機械的清掃(ブラシを使用)
ブラシでデンチャープラークを除去します
入れ歯は大きく分け、2種類あり、汚れが残りやすい部分があります。
デンチャーブラシ(入れ歯専用ブラシ)
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デンチャーブラシは入れ歯をみがくためのブラシです。
通常のお口の中に使用する歯ブラシよりも大きく毛の硬さは硬いです。
また、柄が太く持ちやすく、磨きやすくなっています。
デンチャーブラシには大きいブラシと小さいブラシがついています。
大きいブラシでは広い面や歯全体を磨くのに適しています。
小さいブラシは山切りカットになっていて細かいところが磨きやすくなっています。
歯と歯の間やクラスプ部分(入れ歯を安定させるために、残っている歯に引っかける金属)、入れ歯の裏側の溝の部分を磨くのに適しています
その1
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・総入れ歯→内側のくぼみ、歯と歯の間、歯と歯ぐき部分のきわ
その2
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・部分入れ歯→歯と歯の間、歯と歯ぐき部分のきわ、クラスプ部分(入れ歯を安定させるための、残っている歯に引っかける金属)
部分入れ歯は、クラスプの形が複雑なため、汚れが付きやすく、入れ歯の隣の自分の歯がむし歯や歯周病などの要因となることがあります。
科学的清掃(洗浄剤を使用)
ブラシでデンチャープラークを除去すると、一見清潔に見えますが、
ブラシでは取りきれない汚れや細菌があります。
その汚れや細菌を除去するために洗浄剤を使用する事で入れ歯を清潔に保つことができます。
入れ歯は食べかすなどの目で見える汚れだけでなく目に見えない汚れもケアすることが大切になります。
つけおき洗浄剤
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入れ歯洗浄剤のキラリです。
部分入れ歯にも総入れ歯にもお使いいただけます。
キラリは二酸化チタンの触媒効果が、優れた除菌効果と洗浄力があります。
部分入れ歯の金属に対しは防サビ効果を発揮します。
入れ歯保温洗浄容器
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キラリの入れ歯保温洗浄容器にぬるま湯を入れ保温することで、さらに優れた洗浄効果が発揮できます。
容器は二重構造で温水の熱を逃しにくくなっています。
また、入れ歯を容器にいれたまま水切りすることが可能です。
入れ歯のお手入れのときの注意点
歯みがき粉はダメ
主に歯みがき粉には研磨剤が含まれており、この研磨剤が入れ歯に傷をつけてしまいます。
傷がつくと細菌が繁殖しやすくなりますので歯みがき粉は使わないようにしてください。
研磨財務配合入れ歯洗浄剤
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大杉歯科医院では研磨剤が入っていない入れ歯洗浄剤を取り扱っています。
泡でブラッシングするタイプです。入れ歯を装着したときにミントの爽快感があります。
入れ歯を使っていないときは水中保管
入れ歯は乾燥すると変形やひび割れしてしまうことがあります。
長時間入れ歯を保管する場合は、保存容器の水の中に浸しておくようにしましょう。
水の変わりに洗浄液に浸けておくと洗浄もできます。
入れ歯は熱に弱い
入れ歯は高温により変形することがありますのでお湯をかけたり、浸したりしないようにしてください。
飲めるくらいのお茶やスープは問題ありません。
入れ歯を洗うとき洗面器を使う
入れ歯は衝撃に弱く、落とすとひびが入ったり、欠けてしまったり、割れてしまうこともあります。
入れ歯を外すとヌルヌルしていて滑りやすくなっていることが多いと思います。
入れ歯を洗う際洗面器に水を張り万が一落としてしまっても割れにくい環境を整えてください。
自分で落とせない汚れや着色
ブラシや洗浄剤でも落ちない汚れや着色は無理に自分で落とそうとするのではなく
歯医者さんで相談するようにしましょう。
漂白剤は使用しないようにしてください。変色の原因になります。
入れ歯だけでなく自分のお口の中も清潔にしましょう
お口の中にも細菌はあります。
残っているは歯をしっかりと磨いてください。特に入れ歯を引っ掛けているくびれの部分は気をつけるようにしてください。
総入れ歯の場合、ぶくぶくうがいや舌、粘膜の清掃をし、ケアしましょう。
お口の中は常に変化します。
入れ歯の具合が悪い場合、自分で調節せず歯医者で受診してください。
快適に入れ歯を使用するためにも定期健診をお受けください。