一般歯科


前回、睡眠時無呼吸症候群の自覚症状やどういった方がなりやすいか。についてお話しました。

今回はどのような種類があるのか、治療法はどのようなものかあるのか説明していきたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群の種類

①閉塞型睡眠時無呼吸症候群…気道(空気の通り道)が塞がれてしまい、呼吸が止まってしまうタイプです。睡眠時無呼吸症候群の人のほとんどがこっちのタイプです。肥満の人はどうしても首や喉の周りに脂肪がつきがちになったり、元々顎が小さい人、他にもアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など喉や鼻の形態異常でも起こりえます。どうして寝ている間にこのような事が起こるかというと、睡眠中は筋肉の緊張がとけています。しかも、仰向けで睡眠する人が多いと思うので緊張がとけて気道を塞いでしまい、無呼吸や低呼吸を引き起こしてしまうのです。典型的な症状はいびきになります。

②中枢性睡眠時無呼吸症候群…脳の中には呼吸をつかさどる場所があります。その、『呼吸中枢』というところの異常によって起こるのが中枢性になります。脳のエラーが起きてしまっているため呼吸する努力をしません。なので閉塞型よりも恐ろしいという事になります。

治療法

比較的軽度の場合はマウスピースによる治療法があります。上下療法にマウスピースをはめ込み、下あごを少し前に出るように調整します。歯ぎしりや食いしばりをしている人が使うようなマウスピースとほとんど同じなので比較的小さく、持ち運ぶことも可能です。

しかし、顎関節症などなどがある場合は使用できない場合もあります。

そして、第一選択となるのがCPAPという治療法です。経鼻的持続陽圧呼吸療法といいます。寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続ける治療法です。こうする事で、気道が開きっぱなしになり無呼吸を防ぐことができます。マスクを口や鼻にとりつけて行います。

あまりにも、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い場合は外科的手術を行う場合もあります。例えば扁桃腺が肥大している場合に切除したりや気道が狭い場合拡大したりなどの手術です。手術を行う場合は限定されてきますので、基本的にはマウスピースかCPAP療法となるでしょう。

睡眠時無呼吸症候群は身近な病気でほっておくと恐ろしいです。なので誰かに指摘されるのなら1度歯医者さんで相談してみましょう