一般歯科


歯の根元がえぐれている・・・

歯ブラシを当てるとピリッと痛む・・・

虫歯はないのに染みる感じがする・・・

それはもしかしたら、楔状欠損かもしれません。

今回は楔状欠損についてお話します^^

 

楔状欠損って?

歯の摩耗症ともいわれるくさび状欠損。

基本的に虫歯はなく歯の根元がえぐれている状態を“くさび状欠損”といいます。

痛みの出ない場合もあれば、冷たいものや歯ブラシなどで染みるような症状が出る方も多いです。

歯の質について

歯にはエナメル質と象牙質という質があります。

普段見えている歯の質がエナメル質です。

エナメル質は非常に硬い質になります。

また、象牙質とは普段は歯ぐきで隠れている歯の根っこの部分の質です。

象牙質はエナメル質と比べると柔らかい質になるので、強いブラッシングにも弱く虫歯にもなりやすい場所です。

 

どうして歯がえぐれるの?

歯ぐきが下がって象牙質が見えた状態で強い力でブラッシングをしてしまったり、硬い歯ブラシで毎日ブラッシングをすると、少しずつ根っこの部分がえぐれてきます。

もう一つは、かみ合わせによって、根元が減ってくる事があります。

噛み合わせが良くないと、根元に負担がかかり、柔らかい象牙質の部分だけ擦り減っていきます。

治療方法は?

・くさび状欠損が初期の場合

えぐれ方も少なく、症状も少ししみるぐらいの場合だと、染み止めのお薬を塗って経過観察する場合があります。

また、歯みがき粉の中でも知覚過敏用があり、薬品で様子を見ることが多いでしょう。

(シュミテクト・チェックアップルートケアなど・・・)

 

・くさび状欠損が中期の場合

この場合は痛みがなくても、補強ということも兼ねて、白い樹脂でえぐれている所を埋める処置を行います。

この場合虫歯が出来ていれば、虫歯の部分を除去してつめます。

また、虫歯がなくても取れにくいように少し削ってから処置することもあります。

この治療方法はあくまで、えぐれている部分に白い樹脂を貼り付けているだけなので取れやすい処置方法になります。

 

・くさび状欠損が末期の場合

くさび状欠損をそのまま放置していると、歯が折れそうな程根元が削れてきます。

この場合は神経の処置を行い、最終的に銀のかぶせ物やセラミックなどで歯を補う処置を行います。

 

くさび状欠損を予防するには?

根元がえぐれてこないようにする為には、硬くない歯ブラシを選び、適切な力でブラッシングを行う事。

また、かみ合わせによってくさび状欠損になる事を予防するには、夜間マウスピースを装着し就寝することをお勧めします。

痛みが出たり、くさび状欠損が気になるようでしたらお近くの歯医者さんで一度チェックしてもらって下さい。