予防歯科・ドライマウス


あなたは普段、歯磨きは歯ブラシを使っていますか?それとも電動歯ブラシを使っていますか??

「しっかり自分で磨けている感じがするので、歯ブラシを使ってます!!」という方がいれば、

「軽く歯に当てていくだけで磨けて楽なので、電動歯ブラシを使ってます!」という方もいるでしょう。

今日は、歯ブラシと電動歯ブラシを比較した面白い文献を皆さんにお伝えします。

 

1.プラーク(歯垢)除去効果

プラーク(歯垢)はご存知ですか?歯の周りに付着しているネバネバの原因です。簡単に言うと歯の汚れですね。

この汚れについて、歯が24本以上あり、歯ぐきの状態も健康であるアムステルダム大学の学生、医局員を対象としてある実験をされています。

24時間口腔清掃を中止した後に、このプラーク量を測定し、手用の歯ブラシと、3種類の電動歯ブラシで清掃をします。清掃時間は7.5秒・15秒・30秒・45秒・90秒で行い、清掃後に再度プラーク量を測定しています。

 結果は、全ての歯ブラシで経時的にプラークの除去は行えていましたが、特に電動歯ブラシの2種類でより効果的にプラークが除去されていました。特に歯と歯の間の部位のところでより効果的でした。また、歯ブラシの種類によってプラーク除去効果が出る清掃時間が異なることも確認されています。

電動歯ブラシはより短い清掃時間で効果を発揮し、奥歯の後ろ側など、歯ブラシでは届きにくい場所に有効です。

 

2.歯肉炎への長期的効果

歯肉炎とは歯ぐきの腫れなどの炎症です。この歯肉炎が悪化していくと歯周炎にもつながっていきます。

次の文献はその歯肉炎に関してのものです。

自由大学とアムステルダム大学の学生で中程度の歯肉炎がある77人を対象に行われた実験です。

歯ブラシで磨くグループと電動歯ブラシで磨くグループがそれぞれ8カ月の間2分間以上ブラッシングを続けて、スタート時、1ヶ月後、2カ月後、5カ月後、8カ月後に評価されています。(1ヶ月後に専門的予防処置と1カ月後、2カ月後、5カ月後に口腔清掃指導を行なっています。)

結果として、両グループ共に継時的に改善していきましたが、電動歯ブラシグループの方がより改善されていたとのことでした。

2つ目の実験として、20本以上の歯があり、中程度の歯肉炎がある40人を対象とした実験があります。

電動歯ブラシグループと歯ブラシグループに20名ずつ分け、スタート時、1週間後、2週間後、4週間後で比較したところ、プラークコントロールレコード(簡単に言うと、歯の汚れの割合です)と歯肉炎指数において、歯ブラシグループより、電動歯ブラシグループでより改善が認められたとのことでした。

 

まとめ

今回の文献では、汚れの除去や、歯肉炎の改善において、歯ブラシよりも電動歯ブラシのほうが効果的であったとのことでした。

確かに、電動歯ブラシは正しい使い方をされるとかなり有用であると思いますが、強い力で磨きすぎたりすると、逆効果になってしまうこともあります。

また、電動歯ブラシは現在色々な種類がありますので、自分の口の中の状態など、自分にあったものを使用するべきですね。

もし、興味がありましたらお近くの歯科医院でご相談されてみたらいかがでしょうか?