歯周病治療


みなさん、歯周病って聞いたことはありますよね?

清掃不良などで、口の中の環境が悪くなると、歯茎が腫れたり、ちょっとした事で直ぐに歯茎から出血したり、さらに症状が進行していくと、歯茎が下がってきて、歯がグラグラ、、、

といったことが、歯周病のイメージですが、では子供の歯周病とはどういったものでしょう?

子供の歯周病とは?

子供の歯周病の場合、大抵は「歯肉炎」であり、歯茎の晴れや、発赤などは見られますが、明らかな骨の吸収などは見られません。

やはり口の中の清掃状態が悪い状態の時に起こり易いです。

特に6歳頃からは子供の歯から大人の歯に生え替わり始める時期で、口の中の清掃の状態が悪くなりやすく、口の中の環境が悪くなりやすいです。

このような歯肉炎の場合には、適切な口腔清掃や、スケーリングなどを行うことによって改善していきます。

 

子どもの頃から歯周組織の破壊があるもの

先ほど書いたように、ほとんどの子どもの頃の歯周病は「歯肉炎」で高度な骨の吸収など歯周組織の破壊を伴うことは稀ですが、次からあげる疾患の場合、子どもの頃から急速に歯周組織の破壊が進む事があります。

・Down症候群

このDown症候群とは、21番染色体のトリソミーによっておこる先天性の症候群で、口の中の清掃不良や、不正咬合、免疫機能の低下などが原因で、歯周炎の発症、増悪するといわれています。

・好中球減少症

この好中球減少症では体内の好中球が減少している事で、感染の危険性が高くなっており、先天性好中球減少症では幼少期から感染症が起こりやすく、歯周組織の破壊が見られる事が多いです。

・Papillon Lefevre症候群

このPapillon Lefevre症候群は、100万人に数人程度と言われる非常に稀な症候群で、手足の過角化と高度な歯周組織の破壊を示します。

 

・低ホスファターゼ症

この低ホスファターゼ症は、骨や、歯の石灰化不全を示す先天性の疾患です。

また、この疾患はいくつかのタイプに分類されますが、その中のいくつかのタイプで子どもの歯や大人の歯の早期脱落が見られます。

 

・局所型侵襲性歯周炎

侵襲性歯周炎の中でこの局所型は、子供の頃に発症し、生え始めた前歯や、奥歯での歯周組織の破壊が見られます。

まとめ

上記の疾患のように稀に歯周組織の破壊が見られることもありますが、大抵の場合、子どもの頃の歯周病のほとんどは「歯肉炎」であり、基本的には、適正な口腔清掃や、スケーリングなどで改善されます。

だからと言って甘く考えていると、口の中の環境が悪くなると、歯茎の腫れだけではなく、虫歯などにも関わってきますので、日頃からの歯磨きなどの清掃はきちんと行いましょう!