その他
今年も寝屋川市歯科医師会主催の歯の健康展が6月3日(土)に開催されます。
毎年開催される「歯の健康展・市民の集い」では、ブラッシング指導、フッ素の無料塗布、歯の健康診査、歯の健康相談、口腔衛生器具や児童絵画、口腔衛生パネル展示、歯科技工の実演・展示、8020達成者の表彰などが行われます。
その中で毎年恒例の8020達成者の表彰基準が今年から変わりました。
80、85、90、95、100、105歳の高齢者5歳間隔に変更となりました!
平成29年歯の健康展での8020表彰者は大正1年、大正6年、大正11年、昭和2年、昭和7年、昭和12年の1月1日から12月31日生まれの方です。
選定方法
選定方法は寝屋川市歯科医師会会員の各診療所で、8020表彰のための検診を行ってもらってください。検診料は無料ですので、各診療所にお問い合わせの上、受診して下さい。
検診内容
検診内容は、残存歯の数の確認、歯茎の状態、虫歯の有無、口腔粘膜の状態、噛みあわせの状態等を検査しチェックします。
検診期間
検診期間は平成29年4月1日(土)から5月19日(金)になっております。この期間を過ぎますと受付できませんのでよろしくお願いします。
検診の結果、8020表彰に該当された方には、後日寝屋川市から招待状をお送りします。8020達成者には、6月3日当日、表彰と粗品の贈呈が行われます。
”8020運動”とは何?
”8020運動とは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯を残し健康的な食生活を行うようにと日本歯科医師会などが取り組んでいる活動です。
8020運動達成率
1989年(平成元年)の運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4~5本)でしたが、2005年(平成17年)には、80歳~84歳の8020達成率は20.1%、2007年には25%で4人に1人は達成している状態になっています。
更に2013年の厚生労働省の発表では達成者は38.3%になりました。(平成23年歯科疾患実態調査より抜粋)
8020運動を達成できている方やこれから達成するために
達成できている方は、今までの生活で繰り返している口腔ケアを続け定期的に歯科医院での受診により益々健康的な食生活を続けていっていただきたいと思います。
またこれから8020を達成するために若い世代の方々に心がけていただきたいことはやはり虫歯や歯周病から歯を守り予防を心がけることです。
・毎日の歯磨きにデンタルフロスや歯間ブラシの使用をプラスすることで歯ブラシだけでは取りきれない歯と歯の間の汚れを取りきりましょう。
・噛むことの効用を理解しましょう。よく噛むことは、単に食べ物を体に取り入れるためだけではなく全身を活性化させるのに大変重要な働きをします。よく噛む運動は脳細胞の運動を活発化させます。あごを開けたり閉じたりすることで脳に酸素と栄養を送り活性化するのです。子供には知育を助け、高齢者には認知症の予防に大いに役立ちます。また、よく噛むことで唾液の分泌を促進することができます。唾液を出すことで口の中を綺麗にしたり、細菌からの感染を防ぐことができ虫歯や歯周病の予防になります。
・歯医者で定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。歯医者には歯が痛くなった時に行けばよいという考えをお持ちの方がまだまだいるようです。しかし歯が痛くなってから歯医者に通うということはつまり歯を削る治療が必要となったり、ひどい場合は歯を抜かなければならなくなったりと、歯の寿命が短ることにつながります。そのためにも歯医者には治療ではなく予防をするために行くという考えに早く気付き実践してほしいと思います。歯医者には歯科衛生士がおり歯石をとったり予防のできる国家資格を持っています。8020を達成するには歯科衛生士による定期的な歯石除去などのメンテナンスが有効となります。
8020運動を達成できなくても
仮に8020を達成できなくてもしっかりと噛み合い、きちんと噛む事のできる義歯を入れて口の中の状態を良好に保つことで20本健康である状態に近づけることは可能です。また、残っている歯を健康に保つことを目標にしましょう。そのためにも歯の主治医をもち義歯の調整や残っている歯のケアの相談ができることは大切です。
8020健康長寿社会にむけて
現在、日本歯科医師会では8020運動の次なるステップとして8020達成者が50%を超える社会「8020健康長寿社会」の実現を目指しています。8020達成者は非達成者よりも生活の質を良好に保ち社会活動に対する意欲があるということや、残っている歯の本数が多いほど健康寿命も長いという調査結果もあります。人間の三大欲求のひとつである”食欲”を楽しみ毎日の生活の向上の為にも8020の達成に取り組みましょう。