一般歯科
歯は、産まれてしばらくしてから生え始め、生え変わりの時期があり大人の歯が全て生えそろいます。永久歯は字の通り死ぬまで永久に使っていかなければいけない歯です。
永久歯だけ大事にすればいいという訳ではありません。乳歯の時から歯は1本1本大事にしていかないといけません。まずは歯の生える流れから説明します。
歯の生える順序
〈乳歯列期〉
産まれたては何も歯がありません。だいたい最初の歯が生え始めるのは平均6か月~7か月で、1番前の乳歯が生えます。もちろんそれより早い子も遅い子もいます。だいたい2歳~2歳半で全ての乳歯が生えそろいます。上10本、下10本の合計20本あります。
〈交換歯列期~永久歯列期〉だいたい6歳~7歳で1番前の歯が生え変わってきます。プラスして乳歯の1番後ろの歯(E)から6歳臼歯という大人の歯が生えてき始めます。レントゲン写真でわかるのですが基本は乳歯の下に永久歯が埋まっています。乳歯が抜けたらそこのスペースに新しい永久歯が生えてきます。そして12,13歳で上14本、下14本合計28本全ての永久歯が生えます(親知らず以外)。
乳歯・永久歯が虫歯になると・・・?
〈乳歯が虫歯になってしまうと・・・?〉
子供はまだ自分で歯の管理ができません。本来は親がきちんと管理してあげて仕上げ磨きなどをしてあげるべきなのでしょうが、保育園や幼稚園など親が管理できない範囲もあるかと思います。結果乳歯が虫歯になって来院するお子さんもたくさんいます。大人と同じように治療していくのが通常の方法なのですが年齢があまりにも小さすぎる場合はできない場合がほとんどです。そして歯医者独特の機械や音、小さいお子さんにとっては恐怖でしかないと思います。
虫歯ができてしまって治療対象になった場合、歯医者慣れをさせる事が大事になってきます。機械は使わずに可及的に虫歯をとり詰め物でうめてあげる。あるいはフッ素をに塗って進行していかないか様子を定期的にみていくなど方法はありますがまずは虫歯にしないためにきちんと仕上げ磨きをしてあげる、おやつの時間などはきちんと決めておくなどしておくといいかもしれません。
虫歯の進行が酷い場合最悪抜歯になってしまうケースもあります。永久歯が全て生え変わる前に乳歯を抜歯してしまうリスクというのがあります。歯はきちんと並んでいることでまっすぐに立って生えています。1本抜けるとその両隣の歯は片方支えを失う事になるので歯が抜けてできたスペースに傾いてきます。つまり永久歯がきちんと生えるスペースがなくなってしまうのです。そうなると歯並びにも影響してきます。なので乳歯の時期からきちんと管理していくことがとても大事です。
〈永久歯が虫歯になってしまうと・・・?〉
永久歯の中でどの歯が1番虫歯になりやすいでしょうか?どの歯も生えた直ぐは弱いので虫歯にはなりやすいですが6歳臼歯が1番なりやすいと言われています。なぜかというと、6歳臼歯はまず乳歯の後ろから生えてきます。そのため生えている事に非常に気づきにくいです。下の6歳臼歯なら子供に大きくお口をあけてもらえたら気づきますが上はとても気づきにくいですよね。結果永久歯が生えているにも関わらず歯ブラシが行き届いていない事が増えてしまいます。歯は生えたてが虫歯になりやすいので気づかないで汚れがたまってしまって虫歯になる人が非常に多いです。虫歯の大小あれど成人の方で6歳臼歯といわれる歯に治療がされている方はかなりいると思います。生えてるのに気づくのが遅れる、そしてまだ小学校低学年という年齢から子供だけで歯磨きをさせてしまうともっと虫歯になるリスクはあがります。
歯が生え始めてから一生歯とは付き合っていかないといけません。どんな期間でもブラッシングはとても大切です。また永久歯の卵が元々ない人がいます(永久歯の5番が元々欠如してる人が多いです)。そういう人は乳歯の生え変わりが行われず、そのまま乳歯が口腔内に居続ける事になります。1番多いのが乳歯のEが残ってる場合が多いです。その際Eは使えるところまで使いたいものですが虫歯になってしまっているとその寿命も短くなります。
どの期間においても歯がなくなっていい時期などありません。ですので毎日のブラッシングをかかさずに行うようにしましょう。