予防歯科・ドライマウス


みなさん、カリエスリスク(虫歯のなりやすさ)検査というものを聞いた事はありますか?


人には、虫歯になりやすい人・虫歯になりにくい人がいます。
自分がどちらのタイプか、簡単に歯医者さんで検査をする事が出来ます。

今回はこのカリエスリスク検査や診断方法などについて

ガムを5分間咀嚼し、そのときの刺激唾液の量を測定します。

ご説明させて頂きます♪

カリエスリスクの診査について・・

1.DMF歯数

過去の虫歯の罹患状態や治療の経験を表したもので、

一般的に歯数が高いものほど虫歯の活動性も高いと考えられています。

D(decade)・・・う蝕歯(虫歯)
M(missing)・・・喪失歯
F(filling)・・・処置歯

2.プラークスコア

磨いていると思っていても実際には磨き残しが残っている事があります。

「磨いている」と「磨けている」の違いを視覚でわかってもらうために、染め出しを行うと良いでしょう。
染め出しをすると、磨き残しがある所は色で染まるのでよく磨けている所、あまり磨けていない所などをしっかり理解してもらいます。

経時的なプラークコントロールの指標としても有効で、歯磨きに対するモチベーションもあがります。

プラークテスター

歯垢の付着している部位が赤く染まる、歯垢染色液です。

なかなか歯垢を目で見て確認しながら磨く事は難しいですが、染色液を使うと磨けていない所が、目で見て分かりやすいので、このような物を使用してたまにチェックしてみるのも良いでしょう。

 

染め出し後の歯

このように、歯垢が残っている所は赤く染まります。

歯垢が残っていない所は歯の色そのままになります。

 

カリエスリスクの診断について

う蝕(虫歯)発現の要因

四つの要因が重なると虫歯になるといわれています。

食べる物に糖分が多く含まれていたり、ダラダラと時間をかけて食事をしたり、歯の質が弱い人やブラッシングが上手に出来ずに細菌を除去しきれないとすぐに虫歯になってしまいます。

1.基質(食生活)

歯は日常生活の中で常に脱灰と再石灰化を繰り返しています。

食生活が乱れ、間食の回数が増えれば増えるほど脱灰は進み、虫歯となります。

虫歯リスクの低い食事サイクル

この図のように規則正しい食生活をしている人は、虫歯になる臨界pH以下になっている時間が短い事になります。

 

虫歯リスクの高い食事サイクル

逆にこの図のように、間食が多く食生活の乱れている人は、臨界pH以下となっている時間が長いので、虫歯になりやすいといえます。

2.宿主(歯質・唾液)

①唾液の働き

希釈洗浄作用⇒口腔内細菌や食べかすを希釈洗浄する。

抗菌作用⇒抗菌物質により細菌発育を抑制する。

歯の保護作用⇒ペリクルを形成し歯を保護する。

歯の再石灰化⇒脱灰して失われたCa・Pを補う。

免疫作用⇒免疫グロブリンのSM菌などに対する防衛作用。

緩衝作用⇒低くなったpHを中性に戻す。

 

②宿主に対する検査

1、唾液量の検査

唾液は虫歯・歯周病に対する抵抗力を考えるうえで重要な因子の一つです。

唾液の分泌量の減少によってさまざまなリスクが伴ってきてしまいます。

唾液の量は15歳前後まで増えて、加齢とともに減少していきます。

また、シェーグレン症候群、薬の副作用、咀嚼機能の低下、口呼吸、ストレスなどによっても減少していくといわれています。

2、判定方法

ガムを5分間咀嚼し、そのときの刺激唾液の量を測定します。

正常・・・5ml以上/5分

少ない・・・3.5~5ml/5分

非常に少ない・・・3.5ml以下/5分

3、唾液の緩衝能検査

緩衝能が高ければ臨界pH以下になっている時間が短く、脱灰時間が短いため、カリエスリスクは低くなります。

唾液量が少ないと緩衝能も低い傾向にあります。

唾液緩衝能を測定する方法として、簡単に判定できる検査キットが各社から発売されています。

メーカー 製品名 測定対象 検体 判定方法 専用器材 判定時間
GC サリバチェックSM S.ミュータンス菌 唾液 イムノクロマト法 不要 15~30分
オーラルケア デントカルトSM ミュータンスレンサ球菌 唾液 培養 培養器 二日

白水貿易

モリムラ

CRTバクテリア ミュータンスレンサ球菌・LB菌 唾液 培養 培養器 二日

デンツプライ

三金

カリオスタット

細菌の

酸産生力

プラーク 培養 培養器 二日
モリタ CAT21テスト

細菌の

酸産生力

プラーク 培養 培養器 二日
トクヤマ オーラルテスター S.ミュータンス菌

唾液

プラーク

イムノクロマト法 不要 20分
バトラー カリオチェック

S.ミュータンス菌・LB菌

唾液 培養 培養器 二日

宿主に対する対処方法は・・・

*虫歯の治療や不良補綴物の処置などプラークの停滞する部分を改善する。

*唾液減少への対処

・リラックスすることにより、副交感神経を刺激すると唾液の分泌量が増える。

・CPP-ACP配合のガムやキシリトールガムを噛んで、唾液分泌を促進させる。

・シェーグレン症候群で唾液が減少している場合は、塩酸セビメリン水和物(サリグレン、エボザック)の投与により唾液分泌を促進させる。

・薬の副作用による場合は、主治医に相談して投与量の調整や薬の変更を考えてもらいましょう。

大杉歯科医院では、5分で測定できる唾液検査 多項目・短時間唾液検査システム SMTを導入します。

SMTは3ステップの唾液検査です。

①・・・採取

10秒間、軽く洗口する。

SMTの測定には洗口吐出液を用います。

専用の洗口用水(3ml)を口に含み、口腔内全体にいき渡るように10秒間洗口するだけで試料の採取が完了します。

②・・・測定

試験紙と専用機器で測定する。

洗口吐出液を試験紙に点着して専用機器にセットします。

測定時間わずか5分でできるスピード検査です。

③・・・結果

測定結果を共有します。

測定結果はパソコンに転送され、すぐに結果シートを作成できます。

歯の健康、歯茎の健康、口腔清潔度に関する項目をその場で確認する事ができます。

このように、簡単に検査を行う事ができます♪

 

虫歯を防ぐ為に・・・

この先、虫歯を防ぐ為に、過去のう蝕の経験(DMF歯数)、現在のう蝕活動性(唾液検査)、このような検査をし治療計画や、定期健診のその人に合った間隔を決めて、自分の歯に対するモチベーションを維持していきましょう!
長期にわたる口腔の健康へと繋がります。