予防歯科・ドライマウス


 以前に洗口液と液体研磨の違いについて投稿しましたが、今回はいろいろな洗口液をご紹介します。

洗口液は医薬部外品、または化粧品に分類されます。

洗口液の効果の例としては、口の中の洗浄、口臭予防、プラーク付着抑制、歯石沈着抑制、歯肉炎予防などがあります。(各洗口液の成分によります。)

今回は多種の洗口液の中でも、消毒作用のある洗口液についてお話します。

 

 リステリン

一つ目として、「リステリン」です。

1879年、アメリカのローレンス博士と薬剤専門家のランバード氏が、リスター博士の手法に基づいての研究を行い新たな消毒薬の開発に成功しました。

当初、リステリン は外科手術用の消毒薬として使用されていましたが、その後、口内を殺菌する効果を認められ、1895年、世界初の口内洗浄液として歯科医向けに販売され始めました。

上記のように歴史も古く、長年の使用実績から、殺菌効果や、長期期間の使用でも口腔細菌叢の変化や、耐性菌の発現がみられないことも確認されています。

そのほかの効果として、

・プラークの付着抑制効果

・バイオフィルムへの浸透・殺菌効果も認められます。

ただし、オリジナルのリステリンにはエタノールが含まれているため、粘膜や舌への刺激が強いので口腔乾燥や刺激に過敏な方は注意が必要です。

*近年、ノンアルコールタイプのリステリンナチュラルケアが発売されました。薬用成分は変わらず、ノンアルコールのため低刺激になったので、刺激が苦手な方にはこちらがおススメです。

 またリステリンターターコントロールには歯石沈着抑制効果もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

グルコン酸クロルヘキシジン

二つ目はグルコン酸クロルヘキシジンです。

このグルコン酸クロルヘキシジンを含む主な洗口液としてウェルテックのコンクールF、サンスターのCHX洗口液などがあります。

このグルコン酸クロルヘキシジンは歯の表面、舌、粘膜、ペリクルなどに吸着し、長時間殺菌効果を持続させると報告されています。

上記の効果は欧米での配合濃度(0.12~0.2%)での報告ですが、日本では、以前にアナフィラキシーショックが起こって以来、配合濃度が0.05%以下と基準が定まってます。(0.05%以下に設定後、アナフィラキシーの報告はないようです)

しかしながら、低濃度のグルコン酸クロルヘキシジンでも主なウ蝕・歯周病関連菌に対しての発育抑制効果は認められています。

またプラーク付着抑制効果も認められています。

しかし、このグルコン酸クロルヘキシジンの長期期間使用時の欠点として、着色があります。

上記でも述べたように、口腔内に留まり易い性質であるため、この付着したグルコン酸クロルヘキシジンへの食品由来の色素の沈着や、食品との反応、またグルコン酸クロルヘキシジン自体の劣化などが原因と考えられます。

ただし、この着色は可逆的なもので、洗口液の中断や、ブラッシングなどのケアによって改善します。またコーヒーやワインなども着色を強める効果があるので、控えていただくのも着色を抑える方法です。

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ベンゼトニウム塩化物

3つめはベンゼトニウム塩化物です。

これを含む主な洗口液として、日本歯科薬品のネオステリングリーンがあります。

このネオステリングリーンはいままで紹介してきた洗口液とは違い、歯科医院での処方が必要な医薬品洗口液となります。

上記で紹介してきた洗口液はプラークや、歯石の沈着抑制といった、普段から使用していただくケア用品ですが、このベンゼトニウム塩化物配合の洗口液は、口腔内の消毒と、抜歯後などの創部の感染予防を目的としています。

 アナフィラキシーの報告もなく、刺激も少ないため、創部にも安心して使えます。

ブラッシングも大事!!

いくつかの消毒作用のある洗口液をご紹介してきましたが、これら以外にもまだまだあります。

ただし、これらの洗口液に共通していえることが、やはり、洗口液だけに頼るのではなく、しっかりとご自身でもブラッシングなどのケアを行っていただくことが大切であるということです。

いくら洗口だけしても、口腔内に食べかすや汚れが溜まっていれば十分に効果は発揮されません。

しっかりと自分で磨いた後に洗口してセルフケアを行っていきましょう!!