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現代の日本人、特に若者に多くは無意識のうちに口呼吸をしているといわれています。鼻呼吸、口呼吸、あなたはどちらでしょうか?

口を”ぽか~ん”と開けっ放しにしていたりアレルギー性鼻炎のため口呼吸になったり、完治したとしても癖になったりする場合もあります。人間を含む動物は基本的に呼吸は鼻でするとされていますが、特に日本人の若者を中心に口呼吸をする人が増えていることでその危険性が指摘されています。

鼻呼吸をすることで起こる問題とは?

風を引きやすくなる。

鼻には鼻腺毛のような空気を浄化する機能がありウイルスや雑菌が入るのを防いでくれますが、口にはそのような機能がありませんのでダイレクトに喉まで届いてしまいます。口から入ったウイルスにより風を引きやすくなることもあります。 

いびきをかきやすくなり睡眠の質が下がる。

寝ている間に口呼吸になると舌が下がり無呼吸症候群になる危険性があったりイビキがひどくなったりします。睡眠時にはマスクを使うと良いでしょう。鼻はマスクから出し口のみにマスクがかかるようにします。マスクを使う事で口が開いてもマスクが口の乾燥を防ぐので風邪の予防になります。

口臭が気になるようになる。

口が常に開いている事で口が乾燥し唾液の分泌が間に合わないことがあります。唾液が出ず口が乾燥すると口臭が気になるようになります。

アレルギーを起こしやすくなる。

口呼吸が習慣化されるとダニやほこり等鼻呼吸なら取り除くことができる有害物質がフィルターなしで体に取り込むようなものなのでアレルギーや喘息がおこることもあります。

歯並びが悪くなる。

口呼吸の場合、舌の力で上あごの成長を促さないため上あごが発達せず、出っ歯になりやすくなる等歯並びに影響があります。

締りのない顔つきになる。

口の周りの筋肉が弱くて閉じにくくなり締りのない顔つきになることがあります。「あいうべ体操」という内科の先生が推奨されている口の周りの筋肉を鍛える体操がありますので挑戦してみるのも良いでしょう。(下記参照)

口呼吸の治し方

まずは、鼻呼吸をやってみることです。食事や会話をしていない時の舌の位置を意識してみてください。鼻呼吸をしているときは下の先端は上の前歯の裏側のぷくっとした盛り上がりのすぐ下にあります。もし口呼吸をしていたなら舌の先端は下の前歯の裏側にあります。鼻呼吸をしようとするとこの舌の位置を意識することが重要です。この位置に舌があると口で呼吸しにくいことがわかります。

またグッズを使う方法もあります。口呼吸防止テープを貼ってみたりマウスピースを使ってみる方法などもあります。

体操で直す「あいうべ体操」を継続してやってみることも効果があります。内科の先生が考案された口呼吸から鼻呼吸へと改善させるためのトレーニング方法です。口呼吸の改善は、虫歯や歯周病だけでなくあらゆる病気の治療につながります。下記にあります「あいうべ体操」を継続したら自然と鼻呼吸ができるようになり、口の周りの筋肉や舌筋をトレーニングで筋力を取り戻し症状も改善していきます。

やり方は簡単です。お風呂で湯船につかりながらリラックスした状態でやりましょう。

まず口を大げさに明けて「あー、いー、うー」と発声し最後の「ベー」はできる限り下をだして「べー」といってみましょう。

これをゆっくり大きな口を開けて30回ほど毎日繰り返し行います。口周りの筋肉は確実にパワーアップします。顎関節症の方はあまり無理をすると悪化するおそれがありますので、「いー、うー」だけを繰り返すと良いでしょう。

まとめ

口呼吸には、たくさんの問題点があることがお分かりにいただけたでしょう。

まずは口呼吸の問題点を認識してできることから実行するように心がけましょう。口呼吸にいたるまでの他の体の部分が原因で起こる場合もありますのでまずはそちらから治療を始める方もおられるでしょう。健康な生活を送るために正しい呼吸方法を身につけましょう。